今回は前回紹介しきれなかったSDカード、MicroSDカード(SDカード系)について見ていこうと思います。
このSDカード系ですがパッケージやスペックなどを見てみるといろいろかいてありますが、基本何が何だかわからなかったりします。
そこでSDカードの記載のどの部分にどんな意味があるのかを知ることでどんなSDカードを選べばいいのかが見えてきます。
まずはSDカードそのものを見てみましょう。
一番大きな文字で記載されている容量
32GB
これはデータの容量です。
そしてこのデータ容量と関連してくるのが
カード真ん中あたりに記載されている
SDHC
という文字です。
これはSDカードの容量によってそれぞれ規格が定められており、それぞれの規格にそれぞれの容量が定められています。
SD
としか記載されていないものは2GBまで
SDHC
と記載されているものは4GBから32GBまで
SDXC
と記載されているものは64GB以上のもの
と規格が定められています。
デジカメの仕様・スペックを見てみると
記録メディア:SD、SDHC、SDXC
と記載されています。
この場合は
SDカードならどんな容量のカードでも認識できます。
といった意味になります。
では逆に
記録メディア:SD、SDHC
としか記載されていない場合は
使えるSDカードは32GBまでしか使えません。
といった意味になります。
では次に
左上の90MB/Sですが、この数字は最大転送速度を表しています。
この場合は
1秒で90MBのデータをやり取りできます。
という意味になります。
上の数字 ○で囲まれている10は
SDスピードクラス
この意味は
読み書き時のデータ転送速度が最低でも10MB/秒 まで出せます。
といった意味になります。つまりこの○に囲まれている数字は大きければ大きいほど良いことになります。ちなみにこのSDスピードクラスは今現在
2,4,6,10の4段階で表示されています。
動画を取る場合にはそれぞれの動画規格に合わせてSDスピードクラスの高いものを選ぶと良いと思います。
HD動画:class4以上
フルHD、4K動画:class10以上
次に下の数字アルファベットの『U』で囲まれている1は UHSスピードクラス
になります。
このUHSは(Ultra High Speed)の略でUHS1、UHS3などがあります。
それぞれの意味は
ウルトラハイスピードの規格に対応する機器で使用したとき、
UHS1:読み書き時のデータ転送速度は最低 10MB/秒
UHS3:読み書き時のデータ転送速度は最低 30MB/秒
といった意味になります。
では最後に
SDHCの右のローマ数字Ⅰ
ですが、
こちらもUHS(ウルトラハイスピード)に関する表記になりますが、このローマ数字はデータ速度の最低ではなく、
最大でどこまでスピードが出るのか
といった規格の数字になります。
UHS-Ⅰ、UHS-Ⅱといった表記のされ方や、ただローマ数字でⅠ、Ⅱと表記されたりしています。
ローマ数字Ⅰ:最大 104MB/秒
ローマ数字Ⅱ:最大 312MB/秒
そしてたまに同じSDカードでもclass10 の表記があってもUHS-Ⅰの記載がないものとclass10とUHS-Ⅰの記載の両方があるものがあります。
ではローマ数字のⅠの記載のあるSDカードと記載のないSDカードでどう違うのかを検証した面白い動画を見つけたのでリンクを張っておきます。
いかがでしたでしょうか?
これをきっかけにSDカード選びの参考になれば幸いです。